カウンセラーから見た病院(精神科・心療内科)の選び方

結論、≪自宅から通いやすい病院を受診する≫と、結果的には一番楽。風邪を引いた、ケガをしたなど身体の調子を崩した時には、自宅から近いかかりつけ医を受診すると思います。わざわざ、30分から1時間かけて受診することは多くはないと思います。特別な治療が必要な場合は遠出することもありますが、多くの人は「かかりつけ医」を利用するかと思います。精神科・心療内科でも同じです。

それじゃあ、何が病院選びを難しくしているのか。少し説明したいと思います。

①通院している知り合いがいないから、イメージできない。

「最近、心療内科に通っているんだよね」とお話をしてくれる方は多くないと思います。もし居たとしたら、超ラッキーさんです。どんな病院で、どんなお医者さんなのか、根掘り葉掘り聞いてみましょう。お話をしてくれた人も病院探しで困った経験をお持ちだと思いますので、気さくに話してくれるかもしれません。また、通院していることをご近所さんに知られたくないという人もいると思います。ですが、そのご近所さんは、あなたの調子の悪さを改善してくれるわけではありません。受診・通院することは恥しいことではありません。明るい未来を得るために行動できた素晴らしい人です。

②Googleのコメントで様々な評価がある。

「話を聞いてくれない」と書いてある病院は比較的待ち時間が短いと思います。予約時間通りに診察をしようとお医者さんが努力した結果です。「薬を処方してくれるだけで十分」という人は、こちらのほうがよいかもしれません。「カウンセラーから見た診察の受け方(コツ)」という記事も投稿しているので参考にしてください。

 その反面、「話をしっかりと聞いてくれた」という病院は予約していても待ち時間が長いです。1~2時間待つのが通常だと思います。「話を聞いて欲しい、今の状態をわかって欲しい」との気持ちが強い人は、こちらがよいかもしれないですね。さらに、「主治医以外のスタッフが話を聞いてくれた」とのコメントを探してみて下さい。臨床心理士や精神保健福祉士のようなスタッフが面談してくれることもあります。面談時の様子を主治医に伝えてくれることもあるので、今の状態を理解してもらいやすくなります。

③大きな病院(総合病院、精神単科病院)にするのか、小さな病院(精神科・心療内科、町医者)にするのか。

現在、総合病院の他科に通院しており、その院内に精神科がある場合は、主治医に相談してみましょう。受診までリードしてくれるかもしれないです。総合病院の場合、飛び込み受診がなかなかに難しい現状があります。紹介状がないと受診できませんと門前払いをくらうこともあります。

小さな病院の場合、飛び込み受診ができないわけではないですが、事前に初診予約をするほうが無難だと思います。かかりつけ医に相談したことがある人は、そこで紹介状を書いてもらうと、受診の際にこころの状態を理解してもらいやすくなると思います。

結局は、受診するご本人さんの希望により病院選びは変わると思います。精神科・心療内科の場合、通院期間がある程度長くなります。治療期間(お薬を調整して症状の改善を目指す期間)と予防期間(再発しないようにお薬を飲み続ける期間)があります。なので、数回通院して終了となることは、あまり多くはないです。それに、自己判断でお薬や通院を中断しても数か月後に再受診となることが多いです。「細く長く通院を続ける」ことがこころの調子を維持するために大切なことになります。なので、長期的に見ると、自宅から通いやすい病院を受診することが病院選びのコツになります。

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